実は、ニューヨーク州で第3位のワイン生産地
ロングアイランド(Long Island)は、
ニューヨーク(New York)州に属し、大西洋に浮かぶ島です。
ロングアイランドは、
「ニューヨークのボルドー(※)」とも呼ばれている
ワインの生産地です。
(※)海に隣接している土壌がフランスの「ボルドー地区」に似ていると言われていることから。
(ボルドー(Bordeaux)&ブルゴーニュ(Bourgogne)はフランスの2大銘醸地)。
冬も温暖で、ぶどうの育成期間が長いのが特徴の1つです。
島東の先端部にあるペコニック湾(Peconic Bay)はフォークのように分かれていて、湾南側を
「サウス・フォーク」、北側を
「ノース・フォーク」と呼びます。
ワイナリーロードに軒を連ねる「ワイン生産地」
滞在中のホテルから1時間半ほど車を走らせてノース・フォーク地区に入ると、ワイン畑が連なる
「ワイナリーロード」が始まりました。
当地区だけで50軒以上のワイナリーが存在し、その数は
島全体の半分以上。
歴史ある文化と伝統がうまく融合した
「ブティック・ワイナリー(Boutique Winery)」と呼ばれるタイプのワイナリーが多くあるのも、ロングアイランドの特徴です。
「ブティック・ワイナリー」では
手摘み・手作業で高品質なワインが多く集まります。
生産量が少ないため一般のお店には出まわらず、ここでしか飲めない
希少なワインもあるのだとか・・・。
ちなみに、こんなワインもあります。
オバマ大統領再選の就任式昼食会で出されたワイン
「ベデル・セラーズ」のメルロ
(Bedell Cellars Merlot North Fork of Long Island)
画像引用元:H.I.S.ホームページ「旅ブロ」
ペリー提督の子孫が営む「The Old Field Vineyards」
黒船ラベルのワイン
画像引用元:「WINE-WHAT!?」
飛び込んだ先のワイナリーは、超有名な・・・
さて。
さすがニューヨーク州第3位のワイン生産地、どこから視察に行けば良いものやら・・・
とりあえず、車窓から目についたワイナリーへ飛び込むことにしました。
車を止めて立ち寄ったワイナリーは
「マッコール ワインズ(McCall Wines)」。
接客係はオーナーのマッコール夫人でした。
マッコール夫人(Mrs. McCall)
かつて馬小屋だった納屋は
「テイスティングルーム」として利用され、現在は
ランドマーク(米国の文化財)に指定されているとのこと。
マッコール ワインズは2007年に創設されました。
2010年には
風力タービンを建て、そこから得られる
風力エネルギーはロングアイランド電力協会に電力供給できるほど。
また、100エーカーの牧草地で
牛の飼育も行っています。
(100エーカー=東京ドーム8.5個分!)
その牛は
「シャロレー牛(Charolais cattle)」と呼ばれ、季節ごとにテイスティングルームで購入できます。
現地では分からなかったのですが、ここは2013年の
NYワイン&フード・クラッシックで、
ワイナリー・オブ・ザ・イヤー(Winery of the Year)を受賞したという輝かしい経歴をもつ、
超有名ワイナリーだったのです。
(小声)「テイスティングルームといっても、
荒ら屋(あばらや)にしか見えなかったんですけどね・・・」
ロングアイランド視察、まとめ
【1】ロングアイランドは
「ニューヨークのボルドー」
【2】
ブティック・ワイナリーが多い
【3】ニューヨークで一番のワイナリー
「マッコール ワインズ」がある
ニューヨーク州の
大都市マンハッタン(Manhattan)からノースフォーク地区までは、車で1時間ほど。
そこには
大自然が広がっています。
ワインロードではアライグマ(raccoon)や鴈(goose)などの野生動物に出会えます。
晴れた日の夜には、太古の昔と同じ満天の星空が海に映るのだとか・・・
「BBQも体験できるそうです。
次は泊りがけで再訪し、ワイナリーをハシゴします!」
(
アメリカ視察シリーズはまだまだ続きます。お楽しみに!)