那須を応援!メグ&ロッドの『661ナビ』

那須高原の661グループについてゆる~くナビするブログです。春夏秋冬、お買い物やグルメはもちろん、特別な日、癒しの場などなど・・・スタッフ裏話やマル秘エピソードもあるかも!?

視察日記


title

ワイナリー視察日記 ~NYで大人気!ブルックリン・ワイナリー~

都市型ワイナリーの先駆け

brooklyn-winery11

画像引用元:U.S.A.ANA

「マンハッタンの夜景」という印象しかなかったニューヨークの「ブルックリン(Brooklyn)」

ですが、今、アーバン・ワイナリー(都市型ワイナリー)が注目されていると知り、視察先に組み込みました。

アーバン・ワイナリー(Urban Winery)とは、他所の土地で栽培されたブドウを使って醸造のみを行うスタイル(業態)のワイナリーの総称です。

今回は、そんな都市型ワイナリーの先駆けである「ブルックリン・ワイナリー」をご紹介いたします。

ブルックリン・ワイナリー(Brooklyn Winery)

ブルックリン・ワイナリーの起業は2010年。

「都会でワイン造りが出来たら楽しい!」

創業者はIT関連のスタートアップ企業で同僚だった2人(ブライアン・レベンソーとジョン・スティアーズ)です。

彼らはニュージャージーのワイナリーで3年間修練した後、ブルックリン・ワイナリー(Brooklyn Winery)を起業しました。

醸造担当として迎えたチャック・ゲルゲィ(Chuck Gergley)は、カリフォルニア大学でワイン醸造を学び、サンフランシスコの都会型醸造所で働いていた逸材です。

3人の「ワインに対する熱意」と「若者の嗜好」を踏まえた新しいワインを造り、今では年商5億円を達成しています。

ブルックリンスタイルのワイナリー

brooklyn-winery03
ブルックリン・ワイナリーの建物外観

画像引用元:トリップアドバイザー「ブルックリン」

ブルックリン・ワイナリーの建物は、クラブを改装して造られました。

nofu-normal

外観が簡素なので、
街並みに埋もれて通り過ぎそうになります・・・

brooklyn-winery05
ワインバー

画像引用元:トリップアドバイザー「ブルックリン」

併設されたワインバーでは、お洒落なブルックリンスタイルを取り入れています。

brooklyn-winery07
ブルックリンスタイル

画像引用元:トリップアドバイザー「ブルックリン」

納屋の木をベースにした装飾壁、第二次世界大戦の弾薬箱はワインラックとして、ヴィンテージの産業用照明、1940年代の美しい壁紙など・・・

全て再生素材でデザインされているのです。

ブドウはニューヨーク州だけでなく、カリフォルニア州の西海岸にあるナパヴァレー(Napa valley)、ソノマ(Sonoma)からも半冷凍で取り寄せています。

入荷と同時に、スタッフたちは昼夜を問わず醸造してせっせとワインを造っています。

初秋の8週間では、なんと150トンものブドウを仕込むため、醸造スタッフたちはその時期を「クラッシュ」と呼んでいます。

ツアー&テイスティング(Tours & Tastings)

brooklyn-winery08
ツアー&テイスティング

画像引用元:BrooklynWinery公式サイト

●Winery Tours & Tastings(Brooklyn Winery 101):35ドル

ブルックリン・ワイナリーの「工場見学」「人気ワインの試飲」がセットになったツアーで、初心者にもワイン好きにもおススメです。

ツアー&テイスティングの参加者は全員、ツアー当日にブルックリン・ワイナリーのワインを10%オフで購入できます。

ツアーは、工場見学からのスタートです。

前半はシャルドネのワインを飲みながらの工場見学で、後半はカウンターに座って数種類のワインをテイスティングします。

nofu-normal

ツアー中はずっと飲み続けられるため、酔いが回ってしまうかも・・・

他にも、

●Wine & Cheese Tasting at Brooklyn Winery :45ドル

1時間のテイスティングで、ワインとチーズの「略歴」と「作り方」、そしてこれらの「風味の組み合わせ方」を説明します。

●Winery Wedding(結婚披露パーティー)

●Happy Hour(ハッピーアワー)

月~金曜の午後5時~8時まで。グラスワインは7ドル、軽食(バーナッツと盛り合わせオリーブ)は3ドルの特別価格で提供。

・・・など、たくさんの企画が用意されています。

なお、土日はプライベートイベントで貸切(一般客の入場不可)のことも多く、ツアーは事前予約制となっています。ご注意を!

⇒事前に営業スケジュールを確認できます。

コンセプト

ブルックリン・ワイナリーのコンセプトは、

「ニューヨークの女性や若者たちがワインに親しみ、その楽しさを多くの人達に知らせよう」

です。

スタイリッシュなワインバーでは、厳選した25種類の醸造ワインに加え、ビールやソフトドリンクの他、お酒と相性抜群の軽食やスイーツが用意されています。

ワインはいずれも個性的で、香りが強いもの、スパイシーな赤など、テイスティングで自分の好みが分かるでしょう。

人生の一大イベントである結婚披露宴も手掛けているとあって、マネージャーやスタッフの気配りも含め、ワイナリー全体から「顧客ファースト」の雰囲気が伝わってきます。

おわりに

nofu-normal

異業種から転職し、起業して10年足らずで年商5億円の人気ワイナリーに成長させた気鋭のワイナリスト3人。

そんな彼らの業績から、まだ醸造歴の浅い661ワイナリー開発に採り入れるべき事を学び、大きな収穫を得ることができました。

アメリカ視察シリーズはまだまだ続きます。お楽しみに!)

ワイナリー視察日記 ~ニューヨーク州のハドソンリバー~

ハドソン川沿いのニューヨークワイン

Hudson01
ブラザーフッド・ワイナリー(Brotherhood Winery)

画像引用元:トリップアドバイザー

ニューヨーク市北部のハドソン川沿いは、アメリカ最古のワイン生産地です。

午前中の日照時間が長く、冬は南風で葡萄栽培には最適な土地柄です。

北米で一番古いワイナリーも存在し、観光地としても人気です。

今回は、ブラザーフッド・ワイナリー(Brotherhood Winery)を視察しました。

180年の歴史を誇る、アメリカ最古のワイナリーです。

通訳のガイドと共に、ツアー(TOUR)に参加しました。

料金(TICKET)は、8ドル~15ドル程度。

グループの人数や滞在時間によって、メニュー(ツアー+試飲、試飲のみなど)が選べます。

まずは歴史から・・・

創業者(ジョン・ジャック/John Jaques)から息子たち2代目までは、「とにかくワインを作り続ける」家族経営でした。

禁酒法(1921年~1933年)の時代は、キリスト教の聖餐用ワインなどを作り続けてしのいだといいます。

その後、経営者は変わりながらも約200年という歴史を経て、現在に至ります。

ブラザーフッド・ワイナリーでは、「集客が第一」というコンセプトを掲げ、「試飲→お買い上げ」というお客様も多いことから、ワイナリーツアーを考案しました。

ちなみに・・・

9月
「Wine & Food Festival」
ハドソンバレー ワイン&フード祭

5月
「Death of a Gangster」
とある怪しげな結婚式への招待から始まり・・・というスタイルのディナー&ショー

4月
「Mac & Cheese Festival」
ハドソンバレー最高級レストランのシェフの料理を試せるファミリーイベント(10歳以下のお子様が無料)

・・・など、たくさんのイベントが開催されており、まるでアミューズメントパークのようです。

いざ、ツアーへ!

Hudson02

画像引用元:トリップアドバイザー

ツアーではまず、ワインセラーのある地下階へ。

階段を降りると独特の甘い香りが漂っています。

ジャンプしても届きそうにない高さの巨大な樽が左右にズラリと並ぶ部屋を抜け、創業者が造った貯蔵庫に移動します。

頑丈な鉄格子の奥には・・・

Hudson03

画像引用元:トリップアドバイザー

創業当時のワインボトルが、そのまま(!)保管されている」

nofu-normal

果たして、
ワインは熟成しているのか、
はたまた酢になってしまっているのでしょうか・・・

スパークリングワインの発酵部屋

Hudson11

シャンパンに代表される「スパークリングワイン」といえば、「泡」ですが・・・

ここブラザーフッド・ワイナリーでは、

「キレイな発泡は、ボトルを1本ずつ反転させたり回転させたりして造る(=トラディショナル方式)」という製法を採用しており、

「一旦取り出して、発酵させてからボトルに戻すやり方(=トランスファー方式 など)」は行っていないとのこと。

製法の違いによって、泡のきめ細やかさなども大きく変わります。

ブラザーフッドのスパークリングワインは、大変な手間を惜しまず作られているんですね。

nofu-normal

我がワイナリーでも、
高級シャンパンにチャレンジします!

オーク樽200本

Hudson04

画像引用元:トリップアドバイザー

ワイナリーで良く見かけるサイズのオーク樽に様々なワインを詰めて2段、3段、4段と積み重ねてあります。全部で200本はあるとか・・・

ワインの商品価値は、「年数」ではなく「良いブドウが採れた年」が基準になるそうです。

最後はテイスティング

Hudson05
テイスティングルーム「TASTING ROOM」

画像引用元:トリップアドバイザー

ワイナリーショップに併設されたテイスティングルームで試飲します。

Hudson06

画像引用元:トリップアドバイザー

5コースのメニューから選べて、どれでも10ドルです。

Hudson07
ギフトショップ「GIFT SHOP」

画像引用元:トリップアドバイザー

自社商品以外のワインも取り扱いがあり、スパイス、ビネガー、サングリアなどバラエティーに富む品揃え。

Hudson10
フレンチレストラン「Vinum Cafe」

画像引用元:EXPLORER-HUDSON-VALLEY.COM

ワイナリーの敷地内にはカジュアルなフレンチレストラン「Vinum Cafe」(Vinum ヴィヌム:ラテン語でぶどう酒)があります。

Hudson08

画像引用元:トリップアドバイザー

その他、ワインバーB&B(Bed & Breakfast:家族経営による小規模な宿泊施設)など、関連施設も非常に充実しています。

ブラザーフッド・ワイナリーのツアーに訪れた観光客によると、

「これだけ体験できてこの価格なら、本当にお値打ち!」

といった感想が多く聞かれます。

現在の経営者になって百年近くになるそうですが、当社も、「661ワイナリー」開業予定の2020年秋には創業94年を迎えます。

Hudson09

画像引用元:トリップアドバイザー

nofu-normal

ブラザーフッド・ワイナリーでの体験は、大いに参考になりました!

アメリカ視察シリーズはまだまだ続きます。お楽しみに!)

ワイナリー視察日記 ~ニューヨーク州のロングアイランド~

実は、ニューヨーク州で第3位のワイン生産地

longisland05

画像引用元:Wikipedia「ロングアイランド」
By Maximilian Dörrbecker (Chumwa) - 投稿者自身による作品, using OpenStreetMap data, CC 表示-継承 2.0, Link

ロングアイランド(Long Island)は、ニューヨーク(New York)州に属し、大西洋に浮かぶ島です。

ロングアイランドは、「ニューヨークのボルドー(※)とも呼ばれているワインの生産地です。

(※)海に隣接している土壌がフランスの「ボルドー地区」に似ていると言われていることから。
ボルドー(Bordeaux)&ブルゴーニュ(Bourgogne)はフランスの2大銘醸地)。

冬も温暖で、ぶどうの育成期間が長いのが特徴の1つです。

島東の先端部にあるペコニック湾(Peconic Bay)はフォークのように分かれていて、湾南側を「サウス・フォーク」、北側を「ノース・フォーク」と呼びます。

ワイナリーロードに軒を連ねる「ワイン生産地」

longisland04

滞在中のホテルから1時間半ほど車を走らせてノース・フォーク地区に入ると、ワイン畑が連なる「ワイナリーロード」が始まりました。

当地区だけで50軒以上のワイナリーが存在し、その数は島全体の半分以上

歴史ある文化と伝統がうまく融合した「ブティック・ワイナリー(Boutique Winery)」と呼ばれるタイプのワイナリーが多くあるのも、ロングアイランドの特徴です。

「ブティック・ワイナリー」では手摘み・手作業で高品質なワインが多く集まります。

生産量が少ないため一般のお店には出まわらず、ここでしか飲めない希少なワインもあるのだとか・・・。

ちなみに、こんなワインもあります。

longisland06
オバマ大統領再選の就任式昼食会で出されたワイン
「ベデル・セラーズ」のメルロ
(Bedell Cellars Merlot North Fork of Long Island)

画像引用元:H.I.S.ホームページ「旅ブロ」

longisland07
ペリー提督の子孫が営む「The Old Field Vineyards」
黒船ラベルのワイン

画像引用元:「WINE-WHAT!?」

飛び込んだ先のワイナリーは、超有名な・・・

longisland01

さて。

さすがニューヨーク州第3位のワイン生産地、どこから視察に行けば良いものやら・・・

とりあえず、車窓から目についたワイナリーへ飛び込むことにしました。

nofu-normal

「ついでに、トイレ休憩しましょう」

車を止めて立ち寄ったワイナリーは「マッコール ワインズ(McCall Wines)」

接客係はオーナーのマッコール夫人でした。

longisland003
マッコール夫人(Mrs. McCall)

かつて馬小屋だった納屋は「テイスティングルーム」として利用され、現在はランドマーク(米国の文化財)に指定されているとのこと。

longisland03

テイスティングルーム

マッコール ワインズは2007年に創設されました。

2010年には風力タービンを建て、そこから得られる風力エネルギーはロングアイランド電力協会に電力供給できるほど。

また、100エーカーの牧草地で牛の飼育も行っています。
(100エーカー=東京ドーム8.5個分!

その牛は「シャロレー牛(Charolais cattle)」と呼ばれ、季節ごとにテイスティングルームで購入できます。

現地では分からなかったのですが、ここは2013年のNYワイン&フード・クラッシックで、ワイナリー・オブ・ザ・イヤー(Winery of the Year)を受賞したという輝かしい経歴をもつ、超有名ワイナリーだったのです。

nofu-normal

(小声)「テイスティングルームといっても、
荒ら屋(あばらや)にしか見えなかったんですけどね・・・」

ロングアイランド視察、まとめ

【1】ロングアイランドは「ニューヨークのボルドー」

【2】ブティック・ワイナリーが多い

【3】ニューヨークで一番のワイナリー「マッコール ワインズ」がある

ニューヨーク州の大都市マンハッタン(Manhattan)からノースフォーク地区までは、車で1時間ほど。

そこには大自然が広がっています。

ワインロードではアライグマ(raccoon)や鴈(goose)などの野生動物に出会えます。

raccoons-439883_640

アライグマ

goose-3506513_640

晴れた日の夜には、太古の昔と同じ満天の星空が海に映るのだとか・・・

nofu-normal

「BBQも体験できるそうです。
次は泊りがけで再訪し、ワイナリーをハシゴします!」

アメリカ視察シリーズはまだまだ続きます。お楽しみに!)

ワイナリー視察日記 ~アメリカ東海岸のトマセロワイナリー~

那須のワイナリー計画始動!

meg-smile

室井社長、ワイナリー造るの?

nofu-normal

そうなんです!!

アメリカへ視察に行ってきたので、その時の様子をお伝えします。

日本を飛び立ち、アメリカ視察へ!

Tomasellowinery02

羽田空港から、アメリカへ!

Tomasello winery

アメリカ東海岸のニュージャージー州(New Jersey)にあるトマセロワイナリー(Tomasello winery)を目指します。

ニュージャージー州は、富裕層の占める割合がアメリカ国内でも上位。

「庭園の州(The Garden State)」の愛称で親しまれるほど、緑豊かな都市です。

観光業も盛んで、海沿いのアトランティックシティではカジノも開業。州内ギャンブル産業の中核を担っています。

「トマセロワイナリー(Tomasello winery)」
hammonton

ワイナリーの東部には、日本の「琵琶湖」に匹敵するほどの森林公園が海岸まで広がっています。

施設内にあるバー
Hammonton02

テイスティング(試飲)もできます。

なぜ、「トマセロワイナリー」だったのか?

navi-nofu-wine-back

私がワイナリー起業に着手し始めた数年の間に、日本ワインが世界的な賞を取るようになりました。

先進企業と同じことをしても、勝ち目は無いでしょう。

ワイン(ブルーベリー酒)造り20年になる私の経験を活かせるワイナリーの事例を探していた時、FOODEX JAPAN「トマセロワイナリー」のブースに立ち寄ったのがきっかけです。

jack-tomasello
(ジャック トマセロ Jack Tomasello/写真右)

トマセロワイナリーは1933年に全米ライセンス番号68の免許を取り、家族経営で創業した会社です。

その3代目ジャック トマセロさんが、日本進出のために来日していたのです。

「最高級デザートワイン」で高評価を得ており、国内外で数多くの受賞歴を誇る実績も心強い。

葡萄だけでなくブルーベリー、ラズベリーなどベリー類や林檎、アーモンド、チェリー、ザクロなど様々な果実酒も造っている所も、わが社とコラボレーションしやすい点だと言えます。

日本で活かせる収穫は有りましたか?

Tomasello

商品の豊富な品揃えに、圧倒されます。

Tomasello02

ブルーベリー、ベリー類、ザクロやアーモンドなどバラエティ豊かなフルーツワイン、国内産の各種グレープワインなど。

サイズを掛け合わせると、なんと100種類以上あります。

Tomasello06

販売拠点は、全米で30州以上に及びます。

ニュージャージー州内では、テイスティングルーム(ファーム)と称するワインショップや農園を11カ所展開し、「テイスティングサービス」を上手に利用して集客しています。

Hammonton03

テイスティングは、住宅地やショッピングセンターの隣など、顧客の身近な場所で行われています。

5種類5ドル(約550円)の試飲をはじめとして、グループ客用のメニュー、ブレンドしたフルーツデザートアイスワイン、ホットワインなど幅広い世代の楽しみ方を体験させて多くのファンから支持を得ているんですね。

meg-normal

「試飲」か~!

確かに、デパ地下でも試食して「美味しい!?」って、つい買っちゃう時あるし・・・

nofu-normal

661のワイナリー計画、乞うご期待!

アメリカ視察シリーズはまだまだ続きます。お楽しみに!)

(参考)